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車手続きOSS概要

2016/06/28

OSS(ワンストップサービス)とは

自動車を保有するためには、さまざまな手続き(警察署に対する車庫証明の申請、運輸支局等での登録手続き等)や税・手数料(車庫証明にかかる県証紙代、登録手続きにかかる印紙代および自動車重量税等の各種税金)の納付が必要です。

それらの手続きをインターネット上で一括して行えるようにしたシステムのことを「自動車保有関係手続のワンストップサービス(通称OSS)」といいます。

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OSSを利用するための前提条件

  • 新車の型式指定車の新規登録に限る。 ※平成28年現在
  • 使用の本拠の位置と保管場所の位置がOSS適用地域(※平成28年現在 11都府県)にあること。
  • 保管場所証明書が不要な地域では、使用の本拠の位置と申請者住所が相違する場合は申請できない。
  • パソコン環境がOSS申請用に設定済みであること。(下記HP参照)

OSSの種類

OSSの申請方法は、下記2種類があります。

  1. アプレットOSS
    ・・・・・国土交通省HP内にある申請用サイトから申請する方法
  2. ハイブリッドOSS
    ・・・・・別プログラム(日本行政書士会連合会等のOSSシステム)から国土交通省のOSSシステムへ申請データを送り込む方法

上記1.の方法を選択できる対象者

  1. 電子証明書(公的個人認証カード)を持っている人(申請者)が、直接本人申請を行う場合
  2. 電子証明書を持っている人(申請者)が、電子証明書を持っている代理人(行政書士)に依頼して代理申請を行う場合

上記1.の方法(アプレットOSS)を選択するには、自動車ユーザー(申請者)が電子証明書(公的個人認証カード)を持っていることが必須条件となりますが、公的個人認証カードはほとんど普及していないため、電子証明書を持っている一般の人(自動車ユーザー(申請者))はほとんどいないのが現状です。

したがって、現在では、車手続きをOSSを用いて申請する場合、上記2.の方法(ハイブリッドOSS)を利用するのが一般的です。

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アプレットOSSとハイブリッドOSSの相違点 ※平成28年1月時点

【新車の型式指定車の新規登録】

アプレットOSS ハイブリッドOSS
OSSシステム 国土交通省のHP上に申請画面と送信用のインターフェイスを設置 印鑑証明書等を併用するシステムで、利用者側のプログラムから送信する。
OSSを利用できる者の範囲 公的個人認証・商業登記に基礎をおく法人認証の証明書所持者 代理人としての行政書士と自販連。大量・一括申請者用だが1件でも申請可
代理人の範囲 公的個人認証・商業登記に基礎をおく法人認証の証明書所持者 行政書士と法人の自販連のみ。(販売会社(ディーラー)は利用不可)
※自販連がOSS申請を行うことができる法的根拠
行政書士電子証明書利用の可否 平成20年7月7日から可能 平成19年11月26日から可能
プログラムインターフェイス 国土交通省の専用サイトから申請する。 「データ集約」「電子署名付加」の専用プログラムは利用者側が用意する。
プログラムへの対応状況 国土交通省が申請者本人・代理人(それぞれ電子証明書所持者)に対応 平成19年にNECが自販連向けに開発。日本行政書士会連合会は平成23年11月に開発済み。
使用機器 パソコン、スキャナー、ICカードリーダー パソコン、スキャナー
利用可能時間帯 24時間利用可能だが、利用率は極端に低い 24時間利用可能だが、別途書類の提出については、運輸支局等の業務時間内に限る。
申請中(検査・登録審査)に提出する必要があるもの なし 申請者の印鑑証明書・委任状等の本人確認書類および添付書類等(中間(移転・変更・抹消)登録では申請種別により車検証・譲渡証明書・住民票・登録番号標等が必要となる。)
提出場所 なし 管轄の運輸支局・検査登録事務所
申請後に受取りが必要なもの 車庫標章(警察署または本部)・車検証・登録番号標(運輸支局等)・封印等 車庫標章(警察署または本部)・車検証・登録番号標(運輸支局等)・封印等
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書面申請とOSS申請との申請方法の相違点

【新車の型式指定車の新規登録】

必要な書類・こと 申請方法・その他
書面申請
  1. OCR申請書(車両の諸元、住所・氏名等を記入)
  2. 手数料納付書(必要分の印紙を貼付)
  3. 重量税納付書(必要分の印紙を貼付)
  4. 自賠責保険証
  5. 税申告書(申告・納付)
  6. 印鑑証明書
  7. 委任状
  8. 保管場所証明書
すべての書類を窓口に提出して審査を受ける。

※完成検査終了証および譲渡証明書の情報については、AIRASから電子的に提供され、システム上で照合される。
※AIRAS(アイラス)とは、行政機関からの照会に対して、OSS手続きに必要な証明書情報に関する回答を行うシステムのことをいいます。

OSS(※ハイブリッドOSS)申請
  1. OSS申請画面から、車両の諸元、住所・氏名等を入力
  2. 手数料の納付(必要分をネット上で納付)
  3. 重量税の納付(必要分をネット上で納付)
  4. 自賠責保険(事前にe-jibai手続)
  5. 取得税・自動車税の納付(必要分をネット上で納付)
  6. 保管場所通知申請(地図・権原書面はJpegデータ化)
    ※Jpegデータ化する前の書類は、行政書士法の適用範囲)
  7. 印鑑証明書(窓口へ提出&目視で確認)
  8. 委任状(窓口へ提出&目視で確認)
左記内容をインターネット上からデータで送信する。費用についてはインターネットバンキングにて前納および後納する。申請データの入力を行った後、印鑑証明書および委任状を運輸支局等の窓口へ持参・提出し、登録官がそれらの書類の確認を行った後、審査がスタートする。

※完成検査終了証および譲渡証明書の情報については、AIRASから電子的に提供され、システム上で照合される。
※OSS申請では、保管場所証明書の書面添付は不可
※e-jibaiとは、自賠責保険制度の定めに則った、保険の事務・管理・決済業務を行う共同利用型システムのことをいいます。

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参考資料

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