個人の方が県外の車屋から車を購入したので、名義変更してほしいとの事でした。そこで、渡されたのが下記の書類でした。
- 車検証 ・・・・・ 手続き前の所有者(旧所有者)は「株式会社アプラス」
- 印鑑証明書(旧所有者)
- 譲渡証明書
- 委任状(旧所有者)
- 現在事項一部証明書
- アプラスオートクレジット所有権留保登録依頼書
・・・・・ 書類交付代理事務所にて、新所有者の印鑑証明書および委任状を交付してもらうための書類。(使用者名義(予定)欄に新使用者の氏名の記載あり) → 新所有者も「株式会社アプラス」 - 印鑑証明書(新使用者のもの)
- 委任状(新使用者のもの)
- 車庫証明書(新使用者のもの)
上記を見て少し疑問に思いました。
手続き前の所有者(旧所有者)は「株式会社アプラス」で新所有者も「株式会社アプラス」であれば、今回は使用者の変更ということであり、旧所有者の実印を押した譲渡証明書や旧所有者の印鑑証明書等は必要ないのでは?と思いました。
その一方、旧所有者の実印を押した譲渡証明書や旧所有者の印鑑証明および委任状等があるので、新使用者をそのまま新所有者としても登録できるな・・・でもアプラスオートクレジット所有権留保登録依頼書があるし、やはりそれも違うよな・・・と思いながら、とりあえず書類交付代理事務所に行き、新所有者の書類を交付してもらうべく、アプラスオートクレジット所有権留保登録依頼書を提示し、疑問点について聞いてみました。
すると、結論から言うと、富山運輸支局での登録手続きについては、やはり変更登録(使用者の変更)になるということでした。
お客様から渡された書類の中に旧所有者書類として「株式会社アプラス」の印鑑証明書、譲渡証明書、委任状があったのは、「株式会社アプラス」的には、所有者としての「株式会社アプラス」を今回の使用者変更に伴い、所有者を登録しなおす(実際には、手続き前と後で所有者「株式会社アプラス」は変わりませんが、「株式会社アプラス」から「株式会社アプラス」へ所有者を変更する)という意味で、旧所有者書類として譲渡証明書等が付いているとのことでした。
ただし、これは「株式会社アプラス」的にであって、富山運輸支局での手続き的には、所有者は「株式会社アプラス」で変わらないので、使用者の変更手続きになるとのことでした。
結果、書類交付代理事務所にて、「株式会社アプラス」の委任状のみ交付されました。あわせて、旧所有者としての「株式会社アプラス」の書類(印鑑証明書、譲渡証明書、委任状)は書類交付代理事務所が引き取っていかれました。
したがって、今回、変更登録(使用者の変更)手続きで必要となった書類は下記のとおりでした。
- OCR
- 手数料納付書
- 車検証
- 委任状(所有者)
- 現在事項一部証明書 ・・・・・ 所有者の住所が変更となっているため添付
- 新使用者の住所を証する書面 ・・・・・ 印鑑証明書(新使用者)
- 委任状(新使用者)
- 車庫証明書
平成29年9月 追記
平成29年9月にご依頼いただいた案件にも上記のようなケースがありました。お客様から送付されてきた書類を見ても、上記と同様の書類が揃っておりました。ただし、今回の新旧所有者は「株式会社オリエントコーポレーション」でした。
おそらく上記と同様、今回のケースも使用者変更になるのであろう・・・と思いましたが、所有者が上記とは違うこと、また、書類交付代理事務所が上記とは別の場所であること、さらに、書類に同封されていた「オリコ所有権登録依頼書」に下記のような少し気になる文言(※下記赤線部分)が記載されていたこともあり、事前に書類交付代理事務所に確認してみることにしました。
結果、やはり上記のケースと同様の流れになりました。
まずは、お客様から送付されてきた書類に同封されていた株式会社オリエントコーポレーションの印鑑証明書および委任状(移転登録等用)、譲渡証明書が書類交付代理事務所に回収されていき、その後、株式会社オリエントコーポレーションの変更登録用の委任状が当事務所に交付されました。
上記赤線部分の記載に関して書類交付代理事務所に聞いてみたところ、特に気にすることではないような感じでした。
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