車庫証明書と予備検査証等との長さが違う・・・
2020年6月、あるお客様から中古新規登録のご依頼をいただき、送っていただいた書類をチェックしていると、車庫証明書の「長さ」と登録識別情報等通知書や予備検査証に記載の「長さ」が異なっておりました。
【車庫証明書】 | 【予備検査証】 |
425センチと452センチ・・・。これってどうなんだ・・・。さすがに30センチ弱って結構大きな違いだよな・・・。これでは保管場所を確保していることについて疑義が生じるということにつながる可能性もでてくるよな・・・。
これほど違ってて登録したことはさすがに一度もありません。以前、富山運輸支局の窓口の方に、自動車の寸法(長さ、幅、高さ)に関しては点5(.5)の誤差は全然大丈夫というのは聞いたことがありましたが、なん十センチ違ってても大丈夫というのは聞いたことがありません。かといって、このようなことを正直に富山運輸支局の方に尋ねても、「ちゃんと記載通りの大きさで車庫証明を取ってきてください。」と言われるだけなのが目に見えています。
そこで、このことについて、依頼元とどうするか話してみることにしました。
そのまま提出してみよう
その結果、これでトライ(登録)してみることになりました。もしダメだったら二度手間になるので、その場合は追加料金をいただくということで私の方も了解しこれでやってみることにいたしました。愛知県のお客様だったのですが、お客様の話では、「これだけ違ってても登録できるかどうかは分からないが愛知県の方では多少大きさが違ってても通る。」とのことでした。
その後、登録窓口に書類一式を提出いたしました。ドキドキしながら待っていると、なんてことはない、特に何事もなく、何かを言われることも無く、普通に車検証が交付される運びとなりました。大きさって多少違ってても問題ないんでしょうかね?それとも、富山運輸支局の方のチェックミス?・・・通った理由は定かではありませんが、なんせ、無事に登録できてよかったです。
一つ勉強になった出来事でした。車庫証明をちゃんと正確に取得することが勿論基本ですが、今後、同じようなケースに遭遇した場合に応用できるような経験になりました。
その他の、○○でも登録できた・・・
2014年12月 譲渡証明書の型式欄が違う
【車検証】
【譲渡証明書】
譲渡証明書の型式欄で「A」が抜けておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。譲渡証明書に捨印はありませんでした。
2021年10月 譲渡証明書の車台番号欄が違う
【車検証】
【譲渡証明書】
譲渡証明書の車台番号欄で「7」が抜けておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。譲渡証明書に捨印はありませんでした。
2021年10月 車庫証明書の型式欄に不要なものが
【車検証】
【車庫証明書】
車庫証明書の型式欄に不要なもの(原動機の型式)も記載されておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2022年2月 車庫証明書の車台番号欄が違う
【登録識別情報等通知書】
【車庫証明書】
車庫証明書の車台番号欄で「2」が抜けておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2022年4月 車庫証明書の申請者名のフリガナ間違い
車庫証明書には「ユウジ」、委任状(使用者)には「ヤスシ」となっておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
委任状には用紙の欄外に捨印も押してありましたが、そもそもこの時は、すでに使用者の委任状には押印不要となっておりますし、また、フリガナは基本、どの書類も記載は不要ですので、これはほぼ問題になることはないだろうと始めから思っておりました。
2022年8月 譲渡証明書の譲受人欄の名称が違う
【印鑑証明書】
【譲渡証明書】
譲渡証明書の譲受人欄の名称の中の「ン」の文字が抜けておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。譲渡証明書に捨印はありませんでした。
2022年8月 車庫証明書の長さが違う
【登録識別情報等通知書】
【車庫証明書】
車庫証明書の自動車の大きさの長さが4.86センチメートルとなっておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2022年9月 車庫証明書の自動車の使用の本拠の位置欄に不要なものが
【印鑑証明書】
【車庫証明書】
車庫証明書の自動車の使用の本拠の位置欄に不要なもの(「地」の文字)が記載されておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
※車庫証明書の申請者の住所欄も自動車の使用の本拠の位置欄と同内容だが、「丁目」や「番」の部分は「-」で記載されていたため問題にならず
2023年1月 委任状の車台番号欄にハイフンがない
【委任状】 | 【車検証】 |
移転登録を行いました。車検証には「0」と「6」の間にハイフンがあるのですが委任状(新所有者および新使用者)にはハイフンの記載がなく、また、代わりに間違った箇所(「3」と「0」の間)に無理やりほぼ点のようなハイフンが手書きで記載されておりました。委任状に捨印は押してありませんでした。
そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2023年6月 車庫証明書の高さが違う
【車庫証明書】 | 【車検証】 |
車庫証明書の高さが10センチ大きくなっておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2023年7月 車庫証明書の高さが違う
【車庫証明書】 | 【完成検査終了証】 |
車庫証明書の高さが1センチ小さくなっておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2023年10月 車庫証明書の型式欄が違う
【車庫証明書】 | 【予備検査証】 |
車庫証明書の型式欄に「改」の字が入っておりませんでした。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2024年4月 車庫証明書の自動車の大きさが違う
【登録識別情報等通知書】
【予備検査証】
【車庫証明書】
車庫証明書の「長さ」と「幅」が、上記いずれの書類(登録識別情報等通知書と予備検査証)の値とも異なっております。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
2024年5月 車庫証明書の所在地に関する文言が印鑑証明書と違う
【印鑑証明書】
【車庫証明書】
印鑑証明書は「番地の」となっており、車庫証明書の自動車の使用の本拠の位置と保管場所の位置が「番地」となっておりました。そのまま提出いたしましたが、特に何事もなく登録手続きが完了いたしました。
車庫証明書の申請者の住所は、当該部分は「-(ハイフン)」で記載されておりました。基本的に、丁目・番地・番・号などを「-(ハイフン)」で記載するのはOKのイメージですね。
書類に不備があり、登録NGだった件
2022年1月 保安基準適合証(電子)の使用者名が違う
関係業者より事前にオンラインで送信されていた保安基準適合証の使用者名が違うと申請窓口から言われ、登録手続きが完了しませんでした。すぐに当事務所の依頼元へ電話をし、その関係業者より保安基準適合証(修正したもの)を送信しなおしてもらうことにより、手続きを完了することができました。
2022年11月 車庫証明書の申請者氏名欄に拠点名が必要
所有者・使用者が同一法人(実際は、所有者が神奈川県の本店、使用者が富山県の支店(登記事項証明書に支店登記の記載あり))の登録を申請いたしました。申請してから数分待った後、富山運輸支局の受付窓口の方に呼び出され、受付窓口に行くと、「車庫証明書の申請者の氏名欄に拠点名の記載が必要です。」とのこと。
【車庫証明書】
「なんて付ければいいんですか?」と聞くと、「それは会社さんに聞いてください。」とのこと。普通に考えれば登記事項証明書に富山県の所在地で支店登記がされておりますので、「富山支店」等と付け加えることになるのだろうと思いますが、なんせ、OCR申請書等の各書類に所有者・使用者が全く同一の名称で手続きをしようとしたら上記のようなことを言われ、手続きを完了させることができませんでした。
「例えば、『富山支店』と付けた場合には、代表者の肩書と氏名も『支店長 ○○○○』等としなきゃいけないですよね?」と尋ねると、「そうですね。」とのことでした。確かに、上記画像のように「代表取締役○○○○」とあると、通常、所在地も本店を書くのが普通ですので、当事務所も事前に違和感は感じておりましたが、これでもいいのかな~と思い過ごしてしまっておりました。
当事務所では今までにこのようなケースは経験したことがありませんでしたので、また一つ、勉強になった出来事でした。
2024年4月 車庫証明書の型式欄が違う
【車庫証明書】 | 【登録識別情報等通知書】 |
上記のように車庫証明書の型式欄が違っておりました(正しくは「B」のところが「V」になっている)。富山運輸支局にて、書類一式を提出してから50分ぐらい待った時点で、富山運輸支局の方から「車庫証明の取り直しが必要」とのことを言われました。(もっと早く言ってくれよ・・・)
すぐに使用者にて南砺警察署に車庫証明の申請を再度行い、「(訂正なので)現地調査もないし・・・」ということで、翌日には車庫証明書一式の交付が受けられました(通常は中1日での交付)。
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